知財と教訓

知財の教訓企業で知財業務34年の経験者が伝えたい知財戦略(知略)のヒント

  • 2022年5月2日

    1) 「技術の分かち合い」って、・・・・・何? - 驚くべき韓国の国策 -:第100号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第100号 ━━   三星電子が、保有特許276件を中小企業に無償で移転するという記事を目にしました。   詳細は、三星電子がモバイル、通信、半導体、ディスプレイ等の分野で未活用の特許を一般公開し、希望する中小企業に無償でその特許権を移転するというものです。   これは、中小……
  • 2022年4月15日

    ソニーは怪物・・・!? - VAIOの凄さ -:第99号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第99号 ━━   ソニーとは、私がNEC入社以来、リタイアするまで、良きライバルであり、そして良きパートナーでもありました。   中でも、パソコン事業を担当していた頃は、LAVIEとVAIOで熾烈なシェア争いをする一方で、著作権保護のためのウォーターマーク(電子透かし)技術の世界標準化ではパート……
  • 2022年4月1日

    訴訟の標的にされる韓国企業 - ひと昔前の日本企業との違いは? -:第98号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第98号 ━━   韓国の日刊新聞(中央日報)の報道によれば、2017年以降、韓国の企業(20社)が米国で特許訴訟を受けた件数は、707件とのこと。   中でも、サムソン電子が受けた訴訟は413件で、全体の約6割を占めているそうだ。なんと、年間凡そ100件もの訴訟に巻き込まれている計算になります。……
  • 2022年3月14日

    特許の価値とは - Entire market value rule -:第97号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第97号 ━━   「Entire market value rule」とは、特許の対象が製品の一部である場合でも、製品全体の売上をベースにして実施料(ロイヤルティ)を算定する方式のことです。   分かりやすく言えば、「部品特許」の実施料を、部品の価格ではなく、その部品を搭載している装置やシステム……
  • 2022年3月1日

    著作権侵害訴訟に思う - 「ネタバレ」は、是か非か? -:第96号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第96号 ━━   「ネタバレ」とは、ドラマや漫画の原作を見た人が、そのストーリーの重要な(気になる)部分をネット上に公開した情報です。   当然のことながら、原作は、このネタバレよりも前に公表されているので、内容の先取り開示にはなりません。   ネタバレには、2つのタイプが……
  • 2022年2月14日

    IPガバナンス(前号の続き) - 「知財の見える化」とは! -:第95号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第95号 ━━   内閣府の報告によれば、リーマンショック後の企業の研究開発投資は、諸外国では短期間のうちに回復を見せたが、日本は回復までに5~6年を要し、未だに低迷を続けているとのことです。   その原因は、知財や無形資産の活用に差があるからだと分析しています。   確かに……
  • 2022年2月1日

    知財統治(IPガバナンス)とは! - 知財もコーポレートガバナンスコードの仲間入り -:第94号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第94号 ━━   コロナ禍で自粛モードを余儀なくされた去年の6月、上場企業が守るべき企業統治の行動規範(コーポレートガバナンス・コード)が改訂されました。   これは、金融庁と東京証券取引所が共同で策定したもので、特筆すべきは上場企業が、「知的財産」に関する非財務情報を公開するよう義務化した制度……
  • 2022年1月24日

    日本ブランドの崩壊!? - 苺に葡萄、お豆に花までも・・・ -:第93号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第93号 ━━   「シャインマスカット」や「とちおとめ」、「紅秀峰(黄桃)」に「雪手亡(いんげん豆)」、「ヒルバロス(カーネーション)」等々。   これらは、皆さんが良くご存じの日本を代表する銘品の数々です。しかし、そのどれもが海外の企業によって勝手に増殖され、世界中の市場が荒らされているのです……
  • 2022年1月13日

    スタートアップ企業を守る屈強な砦 - Googleに負けるな! -:第92号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第92号 ━━   Google、Twitter、Facebook、Uberは、共にスタートアップ企業の代表と言われています。これらの企業は、いずれもITを主軸としたビジネスを展開しているので、スタートアップ企業といえばIT系の企業と思われがちですが、実はそうではありません。   スタートアップ企……
  • 2021年12月28日

    コロナ禍でのリモート知財 - 今だからこそ、やるべきこと! -:第91号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第91号 ━━   コロナ禍で、私たちのライフスタイルもワークスタイルも大きく変化しました。   私のセミナーも、臨場感を基軸とした集合スタイルから、リモートによるマンツーマン・スタイルへと舵切りを余儀なくされました。しかし、実際やってみて言えることは、それぞれに一長一短があるということです。 ……
知財法務コンサルタント
堤 卓一郎

埼玉大学理工学部電気工学科卒
日本電気株式会社に入社。以来34年間知的財産及び企業法務に従事し、 特許技術部長、知財法務事業部長、監査役を歴任。在籍中は、多くの国内及び海外企業との知財関連訴訟やライセンス契約の責任者として事件解決や紛争処理に努め、一方で「取得」主体の知財活動から「活用」に主眼を置いた知財戦略や知財活動、教育の改革に取り組む。また、企業法務の責任者として、コンプライアンスやコーポレートガバナンスの管理・運用に従事。半導体事業及びパソコン等のパーソナル事業に精通。