知財と教訓

知財の教訓企業で知財業務34年の経験者が伝えたい知財戦略(知略)のヒント

  • 2013年12月30日

    中小企業の知財戦略  (その3):第7号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第7号 ━━   同じような製品を製造・販売している2社があるとする。   A社は、年間売上10億円、保有特許1000件 B社は、年間売上1000万円、保有特許10件   この2社が、互いの特許で戦ったら、どちらが有利だろうか?   答えは、「B社」だ。   何故なら、……
  • 2013年12月23日

    中小企業の知財戦略  (その2):第6号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第6号 ━━   ある部品メーカの話。   製品の薄型化を計画している装置メーカから、当時業界で最も薄い部品を製造していた部品メーカ(A社)に声がかかった。   A社の営業担当が装置メーカを訪ね、自社の部品を見せた。   装置メーカの担当者は、試作品にその部品を実装してみて、これならい……
  • 2013年12月16日

    中小企業の知財戦略  (その1):第5号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第5号 ━━   私は、『下請け』という言葉が大嫌いだ!   「下請け業者」だとか、「下請けに出す」だとか、何を偉そうに・・・   注文を出す方(注文主)が上で、受ける方(受注者)が下なのか? 笑止千万!  モノ作りに上も下もないはずだ。 どちらも、消費者のためにモノを作っているのだから。 &……
  • 2013年12月9日

    教育と知財の融合(学生に特許を!) 後篇:第4号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第4号 ━━   特許には、『諦めない心』と『物事の本質を見抜く力』が必要であることを前号で述べた。   ここでは、『創造力』と『解決力』について考えてみたい。   創造力が発揮される対象を「未来」とすれば、解決力が発揮されるのは「今ある課題」といえるであろう。   創造力も解決力も、……
  • 2013年12月2日

    教育と知財の融合(学生に特許を!) 前篇:第3号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第3号 ━━   以前、仕事でお付き合いがあった大手企業の幹部役員の方々と会食した折、 こんな話を出してみた。   「どうも最近の若い技術者は、将来に対して明確な目標を持っている人が少ないように見える。会社に入ってから目標を探そうとする人たちは、すぐ転職に走ってしまう傾向が強い。   そこで、会社……
知財法務コンサルタント
堤 卓一郎

埼玉大学理工学部電気工学科卒
日本電気株式会社に入社。以来34年間知的財産及び企業法務に従事し、 特許技術部長、知財法務事業部長、監査役を歴任。在籍中は、多くの国内及び海外企業との知財関連訴訟やライセンス契約の責任者として事件解決や紛争処理に努め、一方で「取得」主体の知財活動から「活用」に主眼を置いた知財戦略や知財活動、教育の改革に取り組む。また、企業法務の責任者として、コンプライアンスやコーポレートガバナンスの管理・運用に従事。半導体事業及びパソコン等のパーソナル事業に精通。

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