知財と教訓

知財の教訓企業で知財業務34年の経験者が伝えたい知財戦略(知略)のヒント

  • 2014年4月28日

    経験者が語る知財紛争の教訓 『訴訟への決断!』・・・権利者の裏事情:第24号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第24号 ━━   権利者が被疑者に侵害警告を出す場合、権利者には入念な事前準備が必要である。その準備とは、   ・被疑者の製品及び関連資料の収集 ・侵害事実の確認 ・クレームチャート(侵害立証書類)の作成 ・審査経過のチェック【エストッペル(禁反言)対応】 ・要求対価の試算 ・警告起案の決済 &nb……
  • 2014年4月21日

    経験者が語る知財紛争の教訓 『訴訟への決断!』 その裏事情とは・・・:第23号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第23号 ━━   法廷闘争という最終兵器を使わざるを得ない局面では、原告側にも被告側にも、それなりの事情がある。   その事情を知っておくことで無用な争いを避けることができればと思い、これまでに経験した訴訟の舞台裏を振り返ってみたい。   特許侵害訴訟を決断する前に、必ずと言って言い程、交渉の場が……
  • 2014年4月14日

    経験者が語る知財紛争の教訓 偽ブランド品との戦いに勝つためには!:第22号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第22号 ━━   最近、テレビや新聞で高級ブランドの偽物の話題が盛んに報じられている。   先日の読売新聞には、偽ブランド品が日本を標的にしている記事が掲載されていた。それによると、   財務省の調べで、昨年税関で差止めされた偽物商品は、2万8135件で過去最悪を記録したとのこと。  ……
  • 2014年4月7日

    経験者が語る知財紛争の教訓 特許契約における「と」と「の」の違いについて:第21号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第21号 ━━   ライセンス交渉や知財訴訟で最後に結ばれるのが、特許実施許諾契約である。   『特許実施許諾契約』とは、文字通り特許を実施するための契約である。   権利を許諾する方を、ライセンサー(権利者)といい、許諾をされる方を、ライセンシー(実施権者)という。   ライセンシー……
知財法務コンサルタント
堤 卓一郎

埼玉大学理工学部電気工学科卒
日本電気株式会社に入社。以来34年間知的財産及び企業法務に従事し、 特許技術部長、知財法務事業部長、監査役を歴任。在籍中は、多くの国内及び海外企業との知財関連訴訟やライセンス契約の責任者として事件解決や紛争処理に努め、一方で「取得」主体の知財活動から「活用」に主眼を置いた知財戦略や知財活動、教育の改革に取り組む。また、企業法務の責任者として、コンプライアンスやコーポレートガバナンスの管理・運用に従事。半導体事業及びパソコン等のパーソナル事業に精通。

RSS