知財と教訓

知財の教訓企業で知財業務34年の経験者が伝えたい知財戦略(知略)のヒント

  • 2014年8月25日

    記憶に残る特許の契約交渉 「バットは振らなきゃ当たらない」の教え:第39号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第39号 ━━   (ちょっと一息)   皆さんは、どうお考えでしょうか。   企業が、特許の有効性を認めライセンス料を支払うのは、どういう時なのか?   その特許を使っている時、あるいは、将来使う可能性が非常に高い時・・・   確かに、教科書にはそう書いてありますよね。……
  • 2014年8月11日

    記憶に残る特許の契約交渉 「バットは振らなきゃ当たらない」の教え:第38号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第38号 ━━   (前号の続き)   今回のA社との契約更改の目標は、支払ロイヤルティを現状の半分以下に抑えることである。   そのためには、他社より先には決して妥結しないこと、A社が他社から十分なロイヤルティを確保するまで交渉を長引かせること、   それによって、額よりも当社と契約……
  • 2014年8月4日

    記憶に残る特許の契約交渉 「バットは振らなきゃ当たらない」の教え:第37号

    ━━ 『特許を斬る!』知財経験34年 ・・・ 愚禿の手記 第37号 ━━   (前号の続き)   A社に立ち向かう作戦・・・ それは、かつてない全面戦争である。   会議室に部下を集め、A社からのプレゼン内容を一通り説明した後、私は次のような指示を出した。   「今日から2ヶ月間で、A社対抗特許を50件揃えたい。必ず50件、いや出来れば60……
知財法務コンサルタント
堤 卓一郎

埼玉大学理工学部電気工学科卒
日本電気株式会社に入社。以来34年間知的財産及び企業法務に従事し、 特許技術部長、知財法務事業部長、監査役を歴任。在籍中は、多くの国内及び海外企業との知財関連訴訟やライセンス契約の責任者として事件解決や紛争処理に努め、一方で「取得」主体の知財活動から「活用」に主眼を置いた知財戦略や知財活動、教育の改革に取り組む。また、企業法務の責任者として、コンプライアンスやコーポレートガバナンスの管理・運用に従事。半導体事業及びパソコン等のパーソナル事業に精通。

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