経営と知財が乖離している会社では、往々にして在りがちな話です。一度でも、知財問題で手痛い目に遭った経営者なら、知財予算を簡単には削らないものですが、過去にそのような災難に見舞われたことがなければ、知財の重要性に対する認識が甘くなるのは止むを得ないことだと思います。
経営層に重要性を認識してもらう有効な方法は、一度、知財事件に巻き込まれて多額の損害を被ることですが、実際にはそう簡単なことではありません。
そこで、振り返って見て下さい。貴方の会社では、経営トップに対して、知財活動の成果をどのように報告していますか?
例えば、特許出願件数や特許登録件数の進捗報告とか、異議申立て件数の報告、あるいは、出願目標に対する月々の進捗率、といった報告に終始していませんか?
しかし、これは、活動状況の報告であって、活動成果の報告ではありません。これでは、経営層に知財の重要性を伝えるのは難しいでしょう。
経営層への報告で大事なのは、『活動成果の見える化』です。言い換えれば、自分達が出した知財が、何に、どのように使われているかを数字でアピールすることです。何故なら、「事業は、数字で動かす」ものだからです。
知財の活用状況を数値化することで、経営層はその重要性を強く認識できるのです。
例えば、このHPの「社内向け IPアクションレポートのサンプル」をご参照下さい。きっと、経営層が、知財を見る目が変わるはずです。